
「映像研には手を出すな!」
第1話 最強の世界!
【あらすじ】
アニメーション制作を夢見る高校1年生の浅草みどりは、同級生の金森さやかとともにアニメ研の上映会へ。 すると、カリスマ読者モデルとして知られる水崎ツバメが声をかけてきた。水崎はなぜか黒ずくめの男たちに追われていた。 浅草と金森は彼女を助け、男たちを撃退する。そして2人は水崎が意外にもアニメーター志望であることを知る。 浅草と水崎の即興での合作が始まり、意気投合した3人の前に「最強の世界」が広がっていく…。
(公式サイトより)
【良い点】
作画が特徴的で綺麗。


作画綺麗だなーと思いながら見てた。
「映像研には手を出すな!」第1話は、初回ということもあって特徴的な作画が目を引きます。
手書き風の作画で、見ていて引き込まれるものがありました。
背景も凝っていて、かなり丁寧だったと思います。
動きも躍動的で、これぞアニメと言った感じの作り。

今作の円盤が売れるかというと若干疑問ですが、
NHKなので売上的な妥協がなく、非常に力が入っている印象を受けました。
とにかく、作品としてのテーマでもある絵が面白い1話だったと思います。
キャラクターがしっかりしている。

で、水崎ツバメの声は新人声優。

まあ、別になんの違和感もなかったな。
1話の登場人物は、基本的にメインキャラ三人だけだった為、
それぞれのキャラクター性がしっかり分かる内容になっていて良かったです。
1話からたくさんのキャラが出てくると混乱してしまうので。

また、今作の主人公浅草みどりの声は伊藤沙莉さんが担当しています。
声優ではありませんが全く違和感がなく、上手かったと思います。

キャラも媚びた感じがなく、話のためのキャラだったし。

「空の青さを知る人よ」を見た際も思いましたが、
上手いのであれば、専門外の方を使うのも個人的には全然ありだと思っています。
ひょっとしたら、今後は演技力のある俳優さんが声を担当する流れが来るかもしれませんね。
原作を丁寧にアニメ化している。


映像研は原作がまだ4巻までしか出ていません。
その為、尺に大分余裕があります。
そういった中で、今作は原作1話に対しアニメの1話を丸々使ってきました。
原作を補完するためのアニオリも、非常に多かったです。
昨期のヴィンランド・サガといい、NHKアニメは丁寧ですね。

原作をカットして1クールに押し込むやり方は好きじゃないので、丁寧にやってくれるとそれだけで好感度上がります。
昨年「鬼滅の刃」が大ヒットしましたが、あれも非常に丁寧でした。
ついでに言えば、「進撃の巨人」もかなり丁寧にアニメ化しています。
原作ありでヒットした作品は、よほど原作人気が高くない限り、
基本的には丁寧に作られたアニメだという傾向があります。
ただ、売れたアニメ=丁寧に作られたアニメだとしても、
丁寧に作る≠売れるなので、今作が売れるかというと少し難しいと思いますが。
【気になった点】
妄想シーンが長い。

妄想シーンがやたら長かったことかな。

原作を非常に丁寧にアニメ化した今作ですが、
丁寧な分、若干テンポの悪さを感じる箇所もありました。
特にそれが顕著だったのが、後半の妄想シーン(マシンに乗って空を飛ぶところ)。

無駄に長かった印象で、「まだ続くの?」と感じてしまいました。
飛び回るシーンはあんなにいらなかったんじゃないでしょうか。
もっとコンパクトにまとめて良かったように思います。
原作だと、数ページ程度の内容なわけで。
配信がFODのみというのは・・・。
最近のアニメはTV放送以外にも、様々な有料配信サイトで見ることができます。
アニメを見るためにアマゾンプライムに加入しているという人も多いのではないでしょうか。
そんな中、映像研はFOD独占配信となっています。


ちょっと大変だわ。
FODに加入していない身としてはTVで見るしか方法がなく、
ちょっと大変です。

さらにいえば、後追いで映像研を見ようと思った人はお金払ってFODで見るか、違法視聴するかしか方法がありません。
これは機会損失なのではないでしょうか?
力が入っているのにもったいないです。
※ちなみに管理人はアマプラ、Netflix、dアニメストアに加入しています。
【終わりに】

というわけで、「映像研には手を出すな!」第1話の感想でした。
とにかく、映像が良く、アニメとして魅力に溢れた内容だったと思います。
原作の作風と湯浅監督の絵柄がマッチしていて、そこもアニメとしての出来に繋がっていたと感じました。
1話の内容はメインキャラの3人が出会ったという、ほんの導入部分なので、
今後ストーリーがどうなっていくのかが楽しみです。

期待を込めて7点かな。

アニメとして魅力的だったと思う。
8点で。
評価:★★★★★★★★☆☆(7.5点)
TVアニメ「映像研には手を出すな!」公式サイト
http://eizouken-anime.com/