2019年11月15日ブログオープン!

レビュー : 有頂天家族2【感想・評価】

2017年4月から、2017年6月にかけて放送されたTVアニメ、
「有頂天家族2」のレビューです。


【あらすじ】

「人間は街に暮らし、狸は地を這い、天狗は天空を飛空する。」

京都・下鴨神社、糺ノ森に暮らす下鴨家。
狸界の頭領であった今は亡き父・総一郎の血を継ぐ四兄弟たちは、タカラヅカ命の母を囲んでそれなりに楽しく暮らしていた。

総一郎の「阿呆の血」を色濃く継いだ三男・矢三郎を中心に起こった狂乱の一夜。
次期「偽右衛門」選出も、叔父・夷川早雲の策略も、そして「金曜倶楽部」との一幕も、すべてが一陣の風と共に京の夜空に飛び去ったあの日から季節は流れ、洛中に心地よい香が溢れる若葉の候。毛玉たちは尻の冷えを気にもせず、うごうごと動き出す。

天狗に拐かされ神通力を得た人間の美女・弁天は京を離れ、愛弟子である弁天に恋い焦がれる隠居中の大天狗・赤玉先生こと如意ヶ嶽薬師坊は、寂しさと不機嫌を撒き散らしながら相変わらずボロアパートの万年床で、赤玉ポートワインを啜る日々を送っていた。

そんな折、赤玉先生の息子であり、壮絶なる親子喧嘩の末、敗北し姿を消した“二代目”が英国紳士となって百年ぶりに帰朝を果たす。
大驚失色。驚天動地、吃驚仰天。
天狗界、そして狸界を揺るがす大ニュースは瞬く間に洛中洛外へと広がった。

京の町を舞台に、人と狸と天狗の思惑が渦巻く毛玉絵巻第二集、ついに開幕!

「面白きことは良きことなり」

公式サイトより)



評価 67

【良い点】

ストーリーの魅力が増した

ストーリーは前作よりドラマ性が強くなり、面白みが増したように感じました。

前作を視聴している身からすると、
赤玉先生の息子である二代目が英国紳士となり100年ぶりに帰還するという導入からして、「一体どうなるんだ」という感じでとてもワクワクするものでした。

そして基本的には、最後まで期待通りの面白さを見せてくれたと思います。
二代目のキャラクターも味があって良かったです。


また2では、前作だとおまけ程度だった恋愛要素が前面に押し出されており、この点も話の魅力に華を添えるものになっていて良かったです。


それと、矢三郎の元許嫁である海星が矢三郎の前に姿を見せない理由も2で明らかになりましたが、これがなかなか驚きの理由でした。
その分、最後の2人のやり取りはほっこりします。

1と比較すると、2の方が興味をひく要素が散りばめられており、
先の展開が気になるお話に仕上がっていた印象です。


前作の良い部分はそのままにパワーアップ

前作「有頂天家族」の独特な雰囲気やお気楽さは2でも失われておらず、前作の良さはしっかりと継承されていたように思います。

また、キャラに関しては二代目や天満屋等の新キャラが良い味を出していたのと、恋愛に焦点が当たったことによってメインキャラの違った側面が掘り下げられた部分があるので、前作より魅力が増したんじゃないかと思います。

そのため、作品としての魅力はより深まったように感じました。


作画


絵柄的に圧倒されるようなインパクトはありませんが、崩れることなく安定していました。
1期より少し良くなったかもしれません。


【気になった点】

二代目の心理描写

2を象徴するキャラであった二代目ですが、
最終話における彼の行動はちょっと理解に苦しみました。
どうしてああなったのかが良く分からなかったです。


おそらく原作にはある地の文がアニメでは無くなってしまうために、分かりにくいものになったのだと思います。

映像化の難しさだとは思いますが、それでももう少し何とかして欲しかったというのが正直なところ。
凄い唐突感がありました。


二代目と弁天の関係性

お互いが相手を気に食わないと思っているのは分かりますが、
なぜ気に食わないのかについての具体的な描写がないのはどうなんでしょうか。

一応回想はありましたが、肝心のそこで何があったのかがぼかされているためヤキモキしますね。


また、二人の関係性は愛憎入り混じるもののように見えなくもなく、それぞれの立場を考えた場合でも弁天の相方が二代目というのは妥当だと思います。

ですがその場合、愛の部分の描写が絶対的に足りていないと思うんですよね。
仮に2人が最終的に恋仲になるのであれば、個人的には納得できないものがあります。


2作目ならではの中途半端さ


本作は続編であるという事に加え3部作の2作目でもあるので、前作の視聴が前提なうえ消化不良な部分もあります。

続編なので前作を見ないと分からないというのは前作から見れば済む話ですが、次回作に持ち越しの部分がいくつかあるというのは少し気になりました。


【総評】


森見登美彦による「有頂天家族2 二代目の帰朝」をアニメ化した作品。
2という数字からも分かるように、「有頂天家族」のその後を描いた直接的な続編です。
原作が三部作構成の予定なので、本作はその真ん中という位置づけになります。

さて本作の評価ですが、
見ている分には前作より面白かった気がします。

二代目の帰郷という急展開から始まるので掴みは良いですし、それによる混乱や二代目と弁天の対立など、興味を引く要素が多く先が気になるストーリーでした。

ですが最終回がイマイチに思えてしまったので、個人的にあまり印象が良くないです。
終わり良ければの逆という感じ。

最終回における二代目の心情が分かりづらく、あの行動は唐突感が否めませんでした。
一応他の人の感想や解説を読んで理解しましたが、
もう少しアニメの中で二代目の本質を印象付けて欲しかったところ。

二代目と弁天の関係性も説明不足です。
想像の余地がないわけではありませんが、ちょっとぼかしすぎだと思いますね。

ただ、最後に矢三郎と海星の関係に決着がついたのは良かったです。

そんなわけで、途中までは1期よりも2期が面白いという稀有なパターンだと感じていましたが、最後で少し印象が悪くなったので最終的には1期と同等の評価になりました。

なんにしても1期より良くなっている部分も沢山ありますし、
1期が楽しめたのなら間違いなく楽しめる1作かと思います。



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TVアニメ「有頂天家族2」公式サイト
http://uchoten2-anime.com/