2019年11月15日ブログオープン!

レビュー : プリンセスコネクト!Re:Dive【感想・評価】

2020年4月から、2020年6月にかけて放送されたTVアニメ、
「プリンセスコネクト!Re:Dive」のレビューです。


【あらすじ】

「もう一度、キミとつながる物語」

穏やかな風が吹き抜ける美しき大地・アストライア大陸。
その一角で記憶を失った少年・ユウキは目を覚ます。

彼を世話する小さなガイド役・コッコロ。
いつも腹ペコな美少女剣士・ペコリーヌ。
ちょっとクールなネコ耳魔法少女のキャル。

運命に導かれるまま、彼らが立ち上げたギルドの名は「美食殿」。
今、ユウキと彼女たちの冒険の幕が開けるーー

公式サイトより)


評価 71

【良い点】

新規層への配慮


ソーシャルゲームを原作としたアニメの多くは原作を知っていることを前提としていて、アニメから入った人の事を考慮していない販促アニメである場合がほとんどです。

しかしこのプリコネRは、メインキャラである美食殿の3人+主人公(ユウキ)を中心に物語を展開することによって、アニメから入っても問題なく楽しめるようになっています。


また、ストーリーがアニメオリジナルである点も評価ポイントです。

プリコネ原作ではメインストーリーとは別に、ガチャでキャラを引くことで見られる各ヒロインごとのエピソードというものが存在します。
ユウキとヒロイン達の出会いも基本的にそうしたエピソードの中で描かれるため、原作だとメインストーリー開始時点の段階で既にユウキはヒロイン達と仲良くなっているという状態です。

なので、メインストーリーをそのままアニメ化したらアニメから入った人はついていけないことは明白でした。


とはいえ、多くのソシャゲアニメが原作ファン向けに作られている以上、プリコネも原作通りにやるという選択肢は十分にありえたと思うんですよ。

しかし本作はメインストーリーをそのままやるという安易な手法を取らずに、アニメから入っても理解できるアニメオリジナルストーリーに仕上げています。
大まかな流れとしては原作と同じですが話自体は完全に別ものであり、それでいてしっかりと面白いです。

一般的なソシャゲアニメの取っつきづらさを考慮すると、こうした点は称賛に値すると思いましたね。


メインキャラが魅力的


メインキャラである美食殿の三人はしっかりと掘り下げられているため、皆魅力的だったと思います。
ぺコリーヌ、コッコロ、キャルの個性はそれぞれ違っていて、3人ともキャラとして立っていました。

またぺコリーヌとキャルの関係性なんかは、人間ドラマとしても中々見応えのあるものだったと思います。


主人公のキャラ付けが面白い


ソーシャルゲームをアニメ化する場合、主人公をどう描くかという点も非常に重要なポイントです。
というのも、この手のソシャゲにおいて戦うのは基本的に主人公以外であり、主人公はそれを支援するというスタンスである場合がほとんどだからです。

ゲームであれば主人公=プレイヤーなので問題は無いかもしれませんが、アニメにするとなると支援しかしていない主人公は役立たずに見えがちなので、どう上手く活躍させるのかがポイントになります。

では、プリコネはどうしたか。

本作はユウキが記憶を失っているという原作の設定を引き継ぎながらも、幼児化という改変を加えています。
中途半端に活躍させるのではなく、保護の対象にするという発想にはセンスを感じましたね。

また性格もギャグ寄りになっていて、台詞がテキトーなのも面白かったです。

まともなコミュニケーションが取れないため存在感は薄いですけど、主人公に対する不快感は無かったです。

また底辺からのスタートなので物語を通じての成長がしっかりと描けていますし、覚醒イベントなどもあり要所ではしっかりと活躍してるという部分も評価できます。
色々と上手かったという印象です。


戦闘シーンが良い


本作の作画は基本的に高水準で、特に戦闘シーンに関しては良かったと思います。
各キャラのユニオンバースト(必殺技)の演出も迫力がありましたし、アニメにした意義というものをしっかりと感じ取れました。



【気になった点】

キャラが多い


アニメから入る新規層への配慮がしっかりとなされている本作ですが、それでもソシャゲ原作のアニメであるということに変わりはないため、キャラはかなり多かったです。
そのため、原作を知らずアニメだけという方だと少し取っつきづらさはあると思います。


序盤に関してはあまりそういう印象はなかったのですが、中盤以降、次第にソシャゲアニメ感が強くなっていったように感じました。

なんだかんだ新キャラが本筋に絡んだり、サービス回だったりしたのでそこまで問題ではないかもしれませんが、一部必要性に疑問を感じるエピソードもあったように思います。


作画が不安定


本作の作画は戦闘シーンを含め高品質な部分も多いですけど、安定性には欠けたように思います。
時々作画が崩れていました。

もちろんコロナの影響もあるでしょうし仕方のない部分ではあると思いますが、ちょっともったいなかった感はあります。


ハーレム要素が薄め


原作ゲームにおいては基本的に全てのキャラがユウキに対して好意を抱いているわけですが、アニメではそもそも美食殿の3人以外とは接点が薄く、かつユウキのキャラが幼児化しているため、ハーレム要素はかなり薄くなっています。

美食殿との繋がりにしても、コッコロ以外の2人とはあくまでギルド仲間としての関係に収まっています。

個人的にハーレムアニメにしなかった点は評価すべきと思っていますが、人によっては不満に感じるかもしれません。
またハーレム云々はともかく、美少女アニメとして考えた場合にユウキと各ヒロインの絡みが弱いという点はちょっと問題視すべき点かもしれません。


円盤の特典

アニメの内容には関係が無い部分なのですが、本作の円盤特典はどれも原作ゲーム用のアイテムとなっています。
原作ファンにとっては嬉しいかもしれませんが、アニメから入ってプリコネを好きになった人には魅力に欠ける特典だと思います。

せっかくアニメ単体としてのクオリティがあるんですから、原作ファン以外にも訴求力のある特典を用意した方が良かったんじゃないかと感じました。



【総評】


ソシャゲアニメの最高傑作の一つに挙げられる作品だと思います。

ソシャゲを原作としたアニメの多くは原作プレイを前提としたものが多く、ファン向けアニメである場合が多いですが、本作は原作未プレイでも問題なく楽しめる作品に仕上がっています。

原作ファンと新規層の両方が楽しめるオリジナルストーリーでありながら、原作の魅力を損なわずしっかりと面白いものになっている点は、非常に評価できると感じました。
金崎監督はとても優秀な方だと実感する出来栄えです。

またソシャゲアニメだけにキャラクターは多く登場しますが、美食殿のメンバーをメインとして固定しているため、少なくともぺコリーヌ、コッコロ、キャルの3名に関しては魅力的に描けています。

これによって、キャラが多いアニメにありがちな掘り下げ不足で薄っぺらいキャラばかりという事態になっていない点が素晴らしいですね。
美食殿以外のキャラをサブキャラとしたのは英断だったと思います。

「この素晴らしい世界に祝福を」の監督さんだけに、このすばっぽいノリも随所に見られ、そういったアレンジも好印象でした。
オリキャラであるおっさん達の出番が多い点に関しては、少し賛否はあるかもしれませんが。

なんにしてもゲームを原作にした一つのアニメとして、とても良い出来だったと思います。
円盤は普通に売れるでしょうからおそらく2期も作られると思いますし、今後の展開にも期待したいです。



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アニメ「プリンセスコネクト!Re:Dive」公式サイト
https://anime.priconne-redive.jp/