2019年11月15日ブログオープン!

レビュー : 波よ聞いてくれ【感想・評価】

2020年4月から、2020年6月にかけて放送されたTVアニメ、
「波よ聞いてくれ」のレビューです。


【あらすじ】

「いやあ~~~~ッ、25過ぎてから男と別れるってキツいですね!」

札幌在住、スープカレー屋で働く鼓田ミナレは、酒場で知り合った
地元FM局のディレクター・麻藤兼嗣に失恋トークを炸裂させていた。
翌日、いつものように仕事をしていると、店内でかけていたラジオから元カレを罵倒するミナレの声が……!
麻藤はミナレの愚痴を密録し、生放送で流していたのだ。
激昂してラジオ局へ乗り込むミナレ。しかし、麻藤は悪びれもせずに告げる。

「お姐さん、止めるからにはアンタが間を持たせるんだぜ?」

ミナレは全力の弁解トークをアドリブで披露する羽目に。
この放送は反響を呼び、やがて麻藤からラジオパーソナリティにスカウトされる。

「お前、冠番組を持ってみる気ないか?」

タイトルは『波よ聞いてくれ』。北海道の深夜3時半、そしてミナレは覚醒するッ!
『無限の住人』の沙村広明氏が描く最新作を、『機動戦士ガンダム』『ラブライブ!』を手がけるサンライズが制作!
予測不可能な無軌道ストーリーがいよいよTVアニメで開幕する!

公式サイトより)


評価 70

【良い点】

最後まで飽きさせない展開


ラジオという一見地味な題材を扱う中で、作品としてどう面白くするかという工夫がしっかりとされていたように思います。

ただラジオで喋ると言うだけでなく、ラジオで喋っている内容を映像化することで映像的な刺激もありましたし、その内容もキャラの言葉を借りるなら放送事故っぽいものなので退屈しません。

またラジオ番組も簡潔にまとめらているためテンポもよく、ダラダラと続くといったような冗長さもありませんでした。


キャラに人間味がある


主人公である鼓田ミナレを筆頭に、本作のキャラは皆人間味があったと思います。
典型的なアニメっぽいキャラがあまり登場せず、現実にいそうな大人らしい大人が多かったですね。

これは深夜アニメとしては中々新鮮で、ミナレと光雄の関係性なんかもアニメではあまり描かれない類のものだったと思います。

またそういったキャラが多いからこそ、良い子である瑞穂のキャラクター性が相対的に目立っていたように感じました。
キャラの配置のバランスが良かったと思います。


杉山里穂さん


鼓田ミナレの声優である杉山里穂さんは新人というわけではありませんが、これまでの出演作は比較的少なめで人気声優ではありません。

ですが、そこが良かったと思います。

このアニメはラジオを題材にしている関係上、ミナレの発言量が他のキャラに比べて圧倒的に多いんですよね。
中には大半の台詞がミナレのものだったエピソードもありました。

そのため、よく聞く声の売れっ子さんが声を当てるとなると、これまでの声優さんのイメージにどうしても引っ張られてしまったと思うんですよ。

人気声優でないからこそ、杉山里穂=鼓田ミナレが確立されていて、他のアニメキャラクターの影がちらつかないのは良かったと思います。
もちろん、声優としての演技も問題なく上手いですしね。

また作品の舞台が北海道で、杉本さんの出身地も北海道というのもポイント高いです。


主題歌


OP、ED共に2020春アニメでは一番好きだったかもしれません。
特にOPの「aranami」は、内容と歌詞が合っていて良かったです。


【気になった点】

中途半端さ


原作が未完なため、最後は最終回らしい最終回とは言い難かったと思います。
あと展開に関しても個人的にはイマイチでした。

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、ラジオに真剣になる切っ掛けとしてああいった出来事があるというのは悪くないと思います。

ただ、描写が圧倒的に不足していて〇〇の大変さ、辛さというものがあまり伝わってこないんですよね。
人々にとってラジオの存在がどれだけ有り難かったかという部分も、ほとんど描かれず(お便りだけでは不十分)。

ああいった終わらせ方にするのであれば、せめて2話くらい尺を使って描くべきだったように思います。


扱いの悪いキャラがいる

最終回を見る分にこの作品は2期を想定していないと思うんですが、
そうなると、アニメでの扱いが悪いキャラが何人かいます。

まどかは全然掘り下げられませんでしたし、恋人が行方不明の沖くんも和寒編がないのではあまり出した意味がなかったように思います。


甲本も和寒編では格好良いところを見せるのですが、
アニメだけだと、まあ、あまり印象が良くないですよね。

目の影


このアニメは目の作画が独特で、どのキャラクターの目にも影が描かれています。
見続けているうちにあまり気にならなくなりましたが、当初はコンタクトみたいで違和感がありました。


【総評】


原作既読。

PVを見た際はあまり好印象を抱きませんでしたが、実際に見てみるとアニメとしてしっかり面白いものに仕上がっていたと思います。

ラジオという地味目な題材でありながら退屈しない内容になっていることに加え、ラジオに関わる仕事を魅力的に描けていた点も良かったです。

目のデザイン含め作画のタッチがあまり好きではないという問題点はあったものの、丁寧にアニメ化しているので原作の良さがちゃんと出ています。
ミナレの声優に杉山里穂さんを抜擢した点も◎。

最終回はどうなんだろって思いますが、視聴者の評判は別に悪くはない模様。
個人的には〇〇におけるラジオの役割を描くのであれば、もう少し臨場感が欲しかったですね。

でも和寒編をやるには尺も足りないし(評判も悪かったし)、1クールアニメとしてベターな締め方ではあったと思います。

アニメオタク向けの内容ではありませんが、対象年齢が高めなアニメとしてよく出来ていたのではないでしょうか。

2期の可能性は限りなく低いので、続きが気になる方は原作で。



「波よ聞いてくれ」
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TVアニメ『波よ聞いてくれ』公式サイト
https://namiyo-anime.com/