2019年11月15日ブログオープン!

レビュー:たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語【感想・評価】

2021年1月より放送中のTVアニメ、
「たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語」のレビューです。

※6話終了時点のレビューになります。最終回まで随時更新していきます。

概要


【あらすじ】

都会から遠く遠く離れた村で暮らす少年・ロイド。
軍人になる夢を抱く彼は何を隠そう「村で一番弱い男」。
そんな彼が軍人を目指すことに周囲の村人は大反対。
けれどもロイドの決意は固く、王都へと旅立っていきました。
しかし、彼を含む村の人々はある重大な事実を知らなかったのです。
自分たちがかつて世界を救った英雄の末裔で、
全員が人間離れした力を持っていること。
そして「村で一番弱い」ロイドも一般的には常識外れに強いことを……。

身体能力バツグン!
古代魔法も完璧!
挙句の果てには家事もおまかせ!

己の強さを勘違いした村人による
無自覚最強ファンタジー、ここに開幕です!

公式サイトより)


評価 50


良い点

【ストーリー・演出】
安心感がある


いわゆる「なろう系」に属するこのアニメは、そういうアニメが好みな人からすれば面白いと感じられるだろう。

主人公無双やハーレムといったなろう系らしい要素はしっかり完備されていて、他の類似作品と比較した場合に悪目立ちしてしまうような奇抜な設定などもない。

典型的な「なろう系」であり、安心感のある作りになっている。


【ストーリー・構成】
後半の盛り上がりに期待できる


主人公やその縁者などが圧倒的に強いため、戦闘に緊張感の無い本作であるが、裏で暗躍してる連中はかなりの強敵であることが描写からも見て取れる。

そのため、そういったキャラと対峙するであろう終盤は、相応に盛り上がることが期待できるのではないだろうか。

ただ、原作がある以上直接対決まで話が進まない可能性もあり、そこに関しては未知数な部分でもある。



気になった点

【ストーリー・演出】
主人公の自虐設定に無理を感じる


“勇者の末裔が暮らす村で育った少年は、周りの人々が皆強かったため自分の強さを自覚していない”

この設定が本作のアイデンティティである以上、そこを崩すわけにはいかないというのは理解できる。

しかし、そのことを主人公に自覚させないようにするご都合展開には、少々辟易してしまう。
わざとらしさが目立っており、違和感が拭えないのだ。

最初のうちは新鮮味もありギャグとして楽しめたが、回が進むにつれて食傷気味になるため、見ていてイラっとすることも多い。

結局のところ、私はこういう話を面白いと感じる感性を持ち合わせていないのだと思う。


【ストーリー・構成】
“なろう”という枠に綺麗に収まっている


率直に言って、私は”なろう系”が好きではない。
ただ、一言で”なろう系”といっても、それぞれ内容が違う以上、中には素晴らしい作品があることも理解している。

しかしこのラスダンに関しては、“なろう系”というテンプレートの中に綺麗に収まっているため、独自の魅力というものを見出しづらいのである。

売り上げという観点から見ても、この手のアニメが量産されている現代のアニメ市場において、際立った要素の無い本作のような作品は少々厳しいのではないだろうか。

「なろう好きのためのなろうアニメ」という作りなので、”なろう系”が好きではない人は良さを感じづらいアニメだろう。


【キャラクター】
キャラがだれ一人好きになれない


今のところ、このアニメには魅力を感じるキャラクターが一人も存在しない。

“なろう系”らしく各キャラの個性が記号的で、内面描写まではほとんど踏み込めていないのである。
つまり安っぽいキャラ付けをされたキャラばかりなのだ。

ロイドを取り巻く女性が多いため、各ヒロインにあまり焦点が当たっておらず、アルカにしてもセレンにしても表面的な部分でキャラ付けしているにすぎない。


ただ、セレンに関しては6話を見た際に少し面白さを感じた。
とはいえ、あそこだけで面白いキャラと言ってしまっていいのかという疑問はあるため、そこの判断はまだ保留にしたい。

ちなみに、主人公ロイドに関しては好きになれないというより嫌いという部類に入る。

本作の展開はロイドのキャラクター性によって成り立っている部分が大きいため、展開に納得がいかなければ必然的にロイドに対しても不快感を持ってしまうからだ。

といっても、天然ショタという彼の性格自体好きではないので、全く違うストーリーであったとしても好きになることはなかっただろう。



【総評】


2021年の冬アニメには何作か異世界なろうアニメがあったが、その中で一番魅力に乏しいアニメであるように感じた。

まず、無職転生は良作である。
そして回復術士と隠しダンジョンに関しては、良くも悪くもインパクトがある。

本作は純粋な面白さで言えば同期のなろう系の中で最下位ではないかもしれないが、毒にも薬にもならないこのアニメは、数年経てば多くの人の記憶から忘れ去られてしまうだろう。

一縷の希望は、強敵の存在が仄めかされていることだ。
1クールという尺でどこまでやれるのかという疑問はあるが、後半から盛り上がっていく可能性は十分考えられる。

今後、評価を上方修正せざるを得ない展開がやってくることを期待したい。





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「たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語」TVアニメ公式サイト
https://lasdan.com/


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