2019年11月15日ブログオープン!

レビュー : 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…【感想・評価】

2020年4月から、2020年6月にかけて放送されたTVアニメ、
「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」のレビューです。


【あらすじ】

公爵令嬢、カタリナ・クラエスは、頭を石にぶつけた拍子に前世の記憶を取り戻す。
ここが前世で夢中になっていた乙女ゲーム『FORTUNE LOVER』の世界であり、 自分がゲームの主人公の恋路を邪魔する悪役令嬢であることを!

ゲームでカタリナに用意されている結末は、
ハッピーエンドで国外追放・・・バッドエンドで殺されてしまう・・・
そんな破滅フラグはなんとしても回避して、

幸せな未来を掴み取ってみせる!!

勘違い?人たらしラブコメディの幕が上がる。

公式サイトより)


評価 67

【良い点】

転生ものとしての完成度が高い


異世界転生というジャンルは昨今非常に人気が高いため、様々な媒体に数多く存在します。
ただ、数が多い分クオリティの振れ幅が大きく、面白いものもあれば、見るに堪えない内容のものも存在します。

そんな中でこの「はめふら」という作品は、転生ものとして中々良く出来ていたと感じました。
以下でその理由を述べていきます。



まず一点目として、前世の知識を転生後にしっかりと活用しているというのが良かったです。
転生する前の記憶や知識が転生した後の生活に全く活かされず、「転生ものである意味は?」というような作品も多い中で、そこがしっかりと出来ているのは好印象です。

二点目として、その知識が一般的女子高生レベルであるという点も良かったと思います。
現世の知識を異世界で活かすタイプの作品だと、あまりにも物知りすぎて「専門家か何かか?」と思ってしまう場合がありますが、本作の場合はそういった違和感がありませんでした。



作中でカタリナは農業を極めてましたけど、それはメアリの助けと自身の努力の賜物であり、決して前世の記憶だけで成しえたものではありませんでしたから。

以上から、「はめふら」は転生ものとしてとてもバランスの良い作品と言えると思います。

また、この作品は主人公が亡くなった後の現世にも触れているのですが、そういった描写のある作品は珍しいため新鮮味がありました。

アニオリによる補完

闇の魔力や、ソフィアの正体など、
原作(漫画版)ではやや唐突だった展開に対して事前にアニオリで伏線を張っているので、そこは素直に良かったと思いました。


また、設定だけでほとんど空気だった各キャラの魔法に関してアニメで掘り下げてくれたのもGoodです。

安心して見られる作風


各キャラの個性は主人公であるカタリナを筆頭にしっかりと掘り下げられていて、皆活き活きしていたと思います。
メインキャラは皆良い人ですし、基本的にカタリナへ好意のベクトルが向いているため、安心して楽しく見られる作品に仕上がっています。

シナリオがまとまっている


原作が完結していない作品を1クールでとなると中途半端な結末になりがちですが、この作品はとても綺麗にまとまっています。
原作ではまだ話が続いているものの、乙女ゲームの破滅フラグという部分に関してはアニメの中で決着がついたため、ひとつの作品として特に問題の無い最終回になっていると感じました。

細かい部分で今後への伏線を張っていましたが、これで終わりでも全く問題はないと思います。



【気になった点】

マンネリ感がある

メインキャラが皆良い人で主人公に好意を持っているため、安心して見ていられるのが本作の美点ですが、一方で刺激が少なくマンネリ感も生じさせていると感じました。


破滅フラグと言いつつ全体的に危機感が皆無なので、もう少し展開にメリハリがあった方が良かったかもしれません。

また後半部分のアニオリ回に関しても、原作で描かれなかった部分を掘り下げたという点は良かったのですが、その分ストーリーが進まないため停滞感があったようにも思います。
8話なんかは、別に無くても良かったエピソードだった気がしました。


マリアのキャラが薄い


作中で登場する架空の乙女ゲーム「FORTUNE LOVER」の主人公であり、本作では立ち位置的にメインヒロインであるマリア。

カタリナの破滅フラグへも直接関係するという重要キャラなわけですが、他のヒロインと比較すると個性が弱かったように思います。

まあ主人公キャラは無個性なものなのでこれで良いのかもしれませんが、主人公キャラらしい活躍もしておらず物足りなさは感じました。
お菓子作りだけではなぁ・・・。

また彼女を特別な存在にしている光の魔力が作中で全くと言っていいほど使われないというのも、ちょっと気になりましたね。


カタリナが鈍すぎる


原作ゲームで起きた破滅フラグ回避へと奮闘するカタリナですが、実際は早い段階で逆ハーレムを築いており、そんな可能性は微塵もないという状態です。

しかしカタリナはそうした変化に全く気付いておらず、最終回になっても自身の破滅フラグを気にかけていました。
これはさすがに鈍すぎます。

もちろんギャグではあるので真剣に「これはおかしい」と批判するようなことではないのですが、茶番に見えてしまう人もいるとは思うんですよね。
鈍い主人公が苦手な人は注意が必要です。

黒幕関連


黒幕関連の最終的なオチに関してはちょっと微妙でした。
カタリナ達を襲った理由も釈然としないですし。

あと最終話で黒幕さんが改心する過程があっさりしていて、盛り上がりに欠けたように思います。
シリアスで盛り上げるアニメではないのでしょうけど、もう少し緊張感のある展開が見たかったです。


【総評】


漫画ではチラホラ見かける気はしますが、
まだアニメでは少ない、乙女ゲーキャラへ転生する異世界転生もの。

転生前と転生後にしっかりとした関連性があり、この手のジャンルとしての完成度は高かったように思います。

原作の足りない部分を上手くアニオリで補完できており、そういったアレンジはとても良かったと思います。
ただ後半で3話連続でアニオリ回が続くなど、若干1クールという尺を持て余した感はあり、そこはちょっと気になりました。

また良くも悪くもなろう系の枠に収まっているので、主人公が全ての中心になりがちという問題点はあります。
正直、最終回に関してはもう少しマリアを活躍させて欲しかったです。

派手さはありませんが内容的には異世界転生ものとして良く出来ているため、その手のジャンルが好きな人であればおススメできます。
乙女ゲーを題材にしているため女性向けと考える人もいるでしょうけど、内容的には男性であっても楽しめるものだったと思いますよ。



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