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レビュー : 機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER【感想・評価】

2006年7月14日に公開されたWebアニメ、
「機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER」のレビューです。

【あらすじ】

「スターゲイザー その眼差しは星々の彼方 遥かなる人の未来へ・・・」

ザフトのテロリストによるユニウスセブン落下事件「ブレイク・オブ・ザ・ワールド」により、地球上に降り注いだプラントの破片群。それは世界のあらゆる都市を壊滅させ、未曾有の悲劇を生むこととなった。
同時期、DSSD(深宇宙探査開発機構)の開発センターの保安副部長である、エドモンド・デュクロと同技術員セレーネ・マクグリフもまた、被害を受け水没した市街地にて開発センターへの帰還の手段を探していた。
そこへ突然巻き起こる爆発。被災地の避難民と救援部隊は騒然となる。黒煙の先に姿を現したのは、一機の所属不明モビルスーツであった。最終実験段階となった宇宙探査用MS「GSX-401FWスターゲイザー」の開発計画を推し進めるため、セレーネを見送ったエドモンド。やがて彼は、暴走し砲弾を放つ所属不明機を見据え、不敵な笑みを浮かべていた。
一方、ファントムペインの基地にて惨状を見つめるスウェン・カル・バヤンたちの姿があった。下される出撃待機命令。起動を開始する漆黒の機体。 混迷を極める地上から、星はまだ見えない―。

公式サイトより)

評価 60

【良い点】

大人っぽい雰囲気

本編のガンダムSEEDと比較すると、対象年齢が高めな印象で、
硬派で大人っぽい雰囲気の作品です。

本編とは方向性の異なる作風となっているので、
外伝ではありますが、本編とはまた違った魅力があります。

そのため、ガンダムSEEDが苦手という人であっても、
これなら楽しめる、という可能性はあると思います。

モビルスーツのデザイン

ファントムペインの三機に関しては、デザインは良かったと思います。

スターゲイザーの設定

無人宇宙探査用のモビルスーツという設定は斬新だと感じました。

戦闘用としても強力ですが、フルパワーでは20分も戦えず、
一方で、AIによる自動航空では、太陽風を利用し無限に稼働するという設定は、
中々面白みがありました。

本編とのリンク

時代設定が、ガンダムSEED DESTINYと同じなので、
DESTINYが好きだった人は、本編とのリンクを楽しむことができると思います。


【悪い点】

キャラクターの掘り下げ不足

本編が45分という短さなので、キャラクターの掘り下げは絶対的に不十分です。

唯一掘り下げられていたと言えるのは、
主役の一人であるスウェンくらいのものですが、
断片的な回想によって、今に至る過程が大体分かる、という程度のものです。

強化人間にされ、都合の良い兵士として育てられた彼が、
今何を想い、どういった考えの元で行動しているのか、
そうした部分に関してはほとんど描写されません。

スウェン以外に関しては、バックボーンの分からないキャラばかりで、
主役の一人であるセレーネにしても、それっぽいお姉さんキャラという以上のものを見せられていませんでした。

スターゲイザーのパイロットであるソルに至っては、
どういう人物なのかすら、良く分からないです。

モビルスーツの描写不足

モビルスーツのデザインに関しては良いと思いますが、
アニメとして、その魅力を表現できていたかというと、あまりできていなかったように思います。

ストライクノワールはある程度活躍しましたが、尻すぼみしますし、
ブルデュエルに関しては、散り様がインパクトあるだけでした。
ヴェルデバスターも、これといって印象的な活躍はしません。

スターゲイザーについては、戦い方が面白いと思いましたけど、
単純に、動いてるシーンが短すぎです。
ただ、終盤にヴォワチュール・リュミエールを使うシーンは、良かったと思います。

OVA基準で考えると微妙な作画

世に出たのが2006年とはいえ、
所々手抜きのような箇所があり、OVA基準としては微妙な作画だと思います。


【総評】


「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の外伝的作品。

SEED本編が、キャラの活躍ありきだったのと打って変わって、
こちらは硬派な雰囲気となっています。
ただし、それは雰囲気だけで、実際の中身は薄味の仕上がりです。

主役機のスターゲイザーが無人宇宙探査用のモビルスーツだったりと、
興味深い部分はありましたが、いかんせん尺が短すぎだったように思います。

終盤のスウェンとセレーネのシーンもそこだけを切り取ると良いシーンだと思うのですが、そこに至るまでの過程が短すぎで、キャラの掘り下げも出来ていないため、イマイチ響いてくるものがありません。

とはいえ、面白く出来そうな要素は感じ取れたので、
劇場版アニメくらいの尺があれば、また違ったと思います。
45分というのは、さすがに短すぎです。

色々と勿体なかった作品だと思います。