2016年7月から、2016年9月にかけて放送されたTVアニメ、
「ダンガンロンパ3 The End of 希望ヶ峰学園 未来編」+「希望編」のレビューです。

【あらすじ】
“超高校級の絶望”による
『人類史上最大最悪の絶望的事件』によって
かつて世界は崩壊までおいつめられた。
そんな絶望に満ちた世界を救うべく、“未来機関”が結成される。
江ノ島盾子を倒した苗木誠たち78期生は、
未来機関に所属することになった。そこで世界の復興のため活動を続けるが、
苗木は「絶望の残党」をかばったとして反逆の罪に問われてしまう。
苗木の処分のため集まった未来機関一同だったが、
モノクマによって監禁され、「最後のコロシアイ」を突きつけられる。
腕には奇妙なバングルがつけられ、
一定時間が来ると睡眠薬が投与される。
さらに、この中には“裏切り者”が存在し、未来機関を殺しに来るというのだ。
「生き延びるためには、裏切り者を見つけ出し、殺すしかない」
“学級裁判”というルールが存在しないコロシアイ。
殺すか殺されるか、極限状態のデスゲームに、苗木たちは追い詰められていく。
希望が希望を殺す絶望の物語が始まる。
(公式サイトより)

評価 55点(未来編含めると+5点)
【良い点】
最終的な結末

ダンガンロンパ2をプレイ済みだと、
希望編(実質最終話)の内容は感慨深いものがあります。
まあ、2との矛盾も多い突っ込みどころ満載の展開でしたが、
めでたしめでたしということで、別にいいかなと思ってます。
【気になった点】
楽しむためのハードルが高い

このダンガンロンパ3という作品は、ゲームで展開していたシリーズの完結編をゲームではなくアニメでやったという異色の作品です。
そのためアニメ化された1だけでなく、前作にあたるスーパーダンガンロンパ2や外伝である絶対絶望少女をプレイしていないとついていけない部分が多い作りになっています。
この未来編は時系列的に1の続編であるため、アニメファンにとっては絶望編よりも取っつきやすいかもしれませんが、1を知っているだけでは分からない部分が多々あるので楽しむためのハードルは絶望編同様かなり高いです。
強引な展開

この作品のお話は極端な行動をとったキャラによって動かされていくので、展開が強引で苛々する場面が多々あります。
全体的に雑なストーリーという印象を持ちましたね。
絶対絶望少女関連の結末は、雑すぎて逆に笑えましたがw
特に殺し合いのオチは酷いとしか言いようがなかったです。
さすがにあんなオチはないでしょう。
トリックが絶望編と合わせてワンパターンになってしまっている点も残念。
魅力に欠ける新キャラ

新しく登場した未来機関の元・超高校級の方々は、大半が特に見せ場もなく、掘り下げられることもなく退場していくので、全く魅力を感じられませんでした。
活躍した方々もその活躍が好印象に繋がるようなものではなく、なんか色々と残念です。
主人公があまり役に立たない

内容的に仕方がないですが、苗木があまり活躍してなかった気がします。
まあ別にいいのですが、“超高校級の希望”がそれでいいのかという想いもあります。
【総評】

ダンガンロンパ/ゼロも既読。
ダンガンロンパシリーズの希望ヶ峰学園編の完結編として製作された、ふたつのダンガンロンパ3のうちのひとつ。
この未来編は2のその後を描く内容となっています。
また未来編12話の後に、実質的な最終話である13話希望編が存在します。
3ということで、基本的にはゲームの2をやってからじゃないと楽しめない作品です。
絶対絶望少女をプレイした際も思いましたが、ダンガンロンパの面白さは学級裁判があってこそのものだったんでしょうね。
世界観を一新したV3も、基本的には面白かったですし。
この未来編に関しては、そもそも殺し合いストーリーにする必要があったのかという疑問があります。
そのせいで、色々とおかしなことになっているので・・・。
まあ学級裁判も殺し合いもないダンガンロンパはダンガンロンパではないかもしれませんが、はっきり言って全然面白くなかったです。
55点という評価点も、ちょっと甘いなと思うくらい。
シリーズのファンだけに、希望ヶ峰学園編の完結編がこんな内容になってしまったのは残念です。
結末自体は嫌いではないですが。
しかしダンガンロンパのアニメは3本製作されましたが、程度の差はあれ、どれも面白くはなかったですね。
アニメとの相性が悪いのか、尺の問題なのか・・・。
とりあえず、もしV3をアニメ化する場合は違うアニメ会社でお願いしたい。
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その他のアニメレビューはこちらから。
「ダンガンロンパ3 The End of 希望ヶ峰学園」公式サイト
https://www.nbcuni.co.jp/anime/danganronpa3/