2019年11月15日ブログオープン!

レビュー : BLAME!(ブラム)【感想・評価】


2017年5月に公開されたアニメ映画、
「BLAME!」のレビューです。


【あらすじ】

「生き延びろー。」

テクノロジーが暴走した未来。
人類の希望は孤独な旅人に託された―

過去の「感染」よって、正常な機能を失い無秩序に、そして無限に増殖する巨大な階層都市。
都市コントロールへのアクセス権を失った人類は、防衛システム「セーフガード」に駆除・抹殺される存在へと成り下がってしまっていた。
都市の片隅でかろうじて生き延びていた「電基漁師」の村人たちも、セーフガードの脅威と慢性的な食糧不足により、絶滅寸前の危機に瀕してしまう。
少女・づるは、村を救おうと食糧を求め旅に出るが、あっという間に「監視塔」に検知され、セーフガードの一群に襲われる。
仲間を殺され、退路を断たれたその時現れたのは、“この世界を正常化する鍵”と言われている「ネット端末遺伝子」を求める探索者・霧亥(キリイ)であった。

公式サイトより)



評価 63

【良い点】

映像


「シドニアの騎士」や「亜人「」などを手掛けたポリゴン・ピクチュアズによる制作ですが、映画ということもあり、さらに進化した映像を見せてくれます。
特に背景は素晴らしいです。

まとまったストーリー

起承転結がしっかりしたストーリーに仕上がっています。
話の筋に関しては過不足なくまとまっているので、
原作未読だとついていけないというようなことはなく、誰でも楽しめる内容です。

世界観

20年前の作品なので、当時ほどの斬新さは感じられないでしょうが、
多くのクリエイターに影響を与えただけはある、魅力的な世界観でしたね。

巨大な建設者によって増殖し続ける都市などは、
今でも斬新な設定といえるように思います。


【悪い点】

全体的に薄味

映画という媒体の宿命ですが、
時間の都合でキャラクターの背景をほぼ描けていません。

そのためキャラへの共感を抱きづらく、
人間ドラマの印象は、どうしても弱くなってしまいます。
また、世界観が凝っている割に描写が少ないため、
全体的なストーリーとしても淡泊である印象は否めず、物足りなさを感じました。

やや迫力不足

SF映画ということで、映像の迫力には期待していましたが、
思っていたほどでは無かったという印象です。

原作者も製作会社も同じなので「シドニアの騎士」との比較になってしまいますが、迫力という面ではあちらの方が上だと思います。

その原因として、本作がロボアニメではないというのもあると思いますが、
それ以外にも原因があるように思います。

例えば、霧亥の武器である銃(重力子放射線射出装置)の設定は、
戦闘シーンを楽しむうえでは微妙だったように感じます。

連発できない一撃必殺の武器なので、映像としてどうしてもシンプルになってしまいます。
もう少し激しい動きを表現できる武器の方が、アニメには適しているように思いました。

また、BGMも印象に残っていないため、
盛り上げるための演出という観点から見ても、足りないものはあったかなと思います。

結末が不明瞭

個人的には、本作のような結末もアリだと思います。
一本の映画として考えれば、上手くまとまっていますから。

ただ根本的な問題は何も解決していないですし、
原作はこの先があるらしいので、賛否が分かれる部分ではあるでしょう。


【総評】


「シドニアの騎士」の弐瓶勉による同名漫画を原作としたアニメ映画。
公開当時、映画館で視聴。

私は原作未読ですが、原作を知らなくても楽しめる内容に仕上がっており、
そういった工夫は良かったなと感じました。

この手のアニメ映画は初見に厳しい作品も多いですが、
本作の敷居は決して高くはありません。

ただ、いかんせん映画なので、
キャラの背景がほとんど描かれてないですし、
ストーリーも世界観のわりにこじんまりとしています。

そのため、まとまってはいるものの作品としての厚みが足りず、
心に響いてくるものが無かったです。

また、映像技術はシドニアからさらに進化していると思いますが、
迫力や演出という面では若干物足りなさがあり、
総合的な映像面の魅力では、シドニアの方が勝っているように感じました。

悪い作品ではありませんが、
アニメ単体としての特出した魅力を感じられず、全体的に薄味という印象。
視聴前は結構期待していたので、ちょっと残念に思います。

原作だとこの続きがあるということなので、
機会があれば、見てみたいと思っています。





「BLAME!(ブラム)」 公式サイト
http://www.blame.jp/