2019年11月15日ブログオープン!

レビュー : ACCA13区監察課【感想・評価】

2017年1月から、2017年3月にかけて放送されたTVアニメ、
「ACCA13区監察課」のレビューです。


【あらすじ】

「組織に生きる 男たちの粋様」

13の自治区に分かれた王国にある、巨大統一組織“ACCA(アッカ)”

かつてクーデターの危機により結成されたACCAは、
国民の平和を守り続け100年が経とうとしていた。

ACCA本部の監察課副課長ジーン・オータスは、
「もらいタバコのジーン」の異名を持つ、組織きっての食えない男。
飄々とタバコを燻らせながら、13区を廻り不正がないか視察を行っている。

そんなジーンを見つめる視線、不穏な噂と――おやつの時間。

ジーンの平和な日常は、ゆっくりと世界の陰謀に巻き込まれていく!

公式サイトより)


評価 66

【良い点】

重いテーマにもかかわらず、見やすい作風


クーデターや王家の権力争いなど、テーマとしては結構血生臭いものを扱っている作品ですが、実際の視聴感としては良くも悪くもかなり緩く、ほとんど重苦しさは感じませんでした。

その手の作品にありがちなショッキングなシーンや、陰鬱なヒューマンドラマなどが基本的に無いため、最後までゆったりとした気分で視聴することができると思います。


正直リアリティはありませんが、各要素の掘り下げなどはしっかりとされているため、味わい深さはありました。
軽い分内容が薄い、というようなことはなかったように思います。

シリアスが苦手の人でも取っつきやすく、気軽に楽しめる政治劇という独特な作風に仕上がっています。


後半の盛り上がり


この作品のキャラクターは、主人公をはじめ思惑が読めないキャラが多いので、
話の全体像が見え始めるとともにそれぞれの思惑が明らかになっていく様は、
政治劇として面白く見応えがありました。

中盤以降は先が気になる展開の連続です。


はっきり言って途中までは退屈感が否めませんでしたが、
前半部分で提示されたものがしっかりと後半の展開に活かされていたので、話としての完成度は高かったと思います。

伏線も張っているため、唐突な展開がほぼ無かったのも好印象でした。


世界観の掘り下げが丁寧


主人公であるジーンは監察課の職員であるため、
ストーリーはジーンが13の自治区を訪問する行為と並行して進行していきます。

そういった中で各地区の特色が描かれるわけですが、
風土や特産物等の表面的な特徴だけではなく、文化とその背景、そして人間性などにも触れていて、それぞれの地区が非常に丁寧に掘り下げられていたと思います。


OP

OPの「Shadow and Truth」は曲、映像共に中々オサレでした。
お気に入りのアニソンの一つです。


【気になった点】

現実味が無い


この作品の緩くて見やすい雰囲気はとても良いと思いますが、ふわっとしていて現実味が無いという側面も生み出してしまっています。

例えば物語の結末は、結構なご都合主義です。

クーデターの落とし所にしてもあれで上手くいくのかという疑問が沸きますし、そのやり方もフラワウ区のもつ重要性に関して一切考慮していません。
しかし、結果としてはすべてが上手くいっています。


強引にハッピーエンドに持って行った感があり、作風の緩さと相まっておとぎ話のようなストーリーだなと感じました。
個人的にはもう少しリアリティが欲しかったです。


地味(主に前半)


映像やキャラデザからしてどことなく淡泊な印象を受けますが、内容としてもあっさりとしていてメリハリに欠ける部分はあったかなと思います。
特に話が動かない前半は退屈です。


裏で色々と動いていることは分かりますが、
基本的には主人公が各地を視察して回っているだけなので見所に乏しいです。
もう少し、ストーリーを牽引する何かが欲しかった。

映像的な刺激が無いというのも、そのことに拍車をかけていたと思います。

後半になると話としての面白みは出てきますが、絵面としては最後まで地味なままなのでインパクトの弱さは否めないです。


もらいタバコ


「もらいタバコのジーン」という風にジーンの異名にもなっている、もらいタバコ。
このタバコをもらうという行為には重要な意味が隠されていたわけですが、その意味が中盤まで全く見えてきません。

サラッと流されていたからというのもありますし、
なによりジーンがその意味に気がついていないため、見ている側としてもそこに特別な意味を見出しづらかったです。

もう少し、印象付ける描写が欲しかったところ。
ジーンの内面描写がほとんどないというのも、分かりにくさに拍車をかけていました。


【総評】


血生臭いはずの政治劇をふわっとした雰囲気で描いている変わった作品。
原作が全6巻と短いため1クールの中で内容がしっかりとまとまっており、基本的にアニメとしての出来は良いです。

全体的なストーリーは興味深いものに仕上がっていますが、良くも悪くも綺麗で現実感の無いメルヘンチックな作風なので、そこをどう捉えるかが評価の分かれ目になりそうです。

また映像としても内容としても地味という印象は否めず、キャラデザや雰囲気が好みというわけでなければ、話が動き出す中盤までは魅力を見出しづらいと思います。
実際私も退屈だったので、前半部分に関しては多少の忍耐が求められますね。

完成度は高く良いアニメではありますが、以上の点で万人受けはしなさそう。
とりあえずPVなどを見て、面白そうと感じたら見てみるというのが吉だと思います。



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アニメレビュー








TVアニメ『ACCA13区監察課』公式サイト
http://acca-anime.com/